２月２８日（日）  　1４：００、ジャムナガール空港に降り立つ。 そこから、オート・リキシャーで２０分ほど行ったこところの"アラモ・ホテル"に宿をとる。ここは、ボンベイと違ってルーム・チャージも安く、ツインの部屋にエキストラ･ベッドを入れてもらい、3人で９５ルピーである。部屋の広さも２０畳ほどあって、水洗トイレにホット・シャワー付き。ボンベイに比べると格安である。本当にボンベイは高い。　 　部屋で１時間ほどくつろぐと、レストランで食事をとり、偶然にも目の前にあったアーユル・ベーダー大学へ行き、校内をひと廻りする。今日は日曜日なので、明日改めて大学を訪れることにして、駅前にあるバザールへ繰り出してみた。 　田舎へ来ると特に、人々の視線が僕らに集中する。彼らは、射るような眼つきで上目遣いに覗き込む。目線が合っても、まばたきひとつせずジトーっと見つめている。右を向いても左を見ても、後ろを振り返っても独特の視線が注がれている。もう、だいぶ慣れてきたとはいえ、さすがにいい気持ちはしない。小一時間、バザールを歩き回ったが、風邪のせいか体がだるく熱っぽいので、ホテルに戻り、薬を飲むと、シャワーも浴びずに寝てしまった。 　目を覚ましたのが夜９：００頃。今、１１：００過ぎである。インドの人々の、僕らに注がれる視線についてよくよく考えてみれば、彼らにとって僕らは異邦人なんだという、当たり前のことに、今頃になって気がつく。 今日の僕は"ちょっと振り向いただけの異邦人"ではなく、"ちょっと疲れ気味の異邦人"です。

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